「G-FORCE」×「藤沼到」グラフィックストーリー

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head snowboardsの16-17ラインナップの中で一際目立つ和柄の「G-FORCE」!数々のハーフパイプコンテストで表彰台、優勝を飾った藤沼到が長年愛用した「FORCE」をグレードアップさせたのが「G-FORCE」である。オーストリアのブランドである「HEAD」からこのような和柄のグラフィックが誕生したストーリーを紹介です。

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Q1  まずは、自己紹介をどうぞ!

こんにちは、藤沼到です。スノーボード歴は…20年くらい?プロスノーボーダー歴は…14年くらいかな?スケート歴は24年くらい。けどそのうちトータル3年くらいはスケートボードお休み。若い頃から怪我が耐えないのだねー…

超ベテランですね!笑 本格的に初めてからすぐに頭角を現し、ハーフパイプ種目でJSBA公認プロ資格を獲得。PSA-ASIAプロ戦での優勝、表彰台は何度も。NIPPON OPENの活躍、AIRMIXでの優勝も記憶に新しい。HOW TO雑誌の執筆やスケートのHOW TO雑誌も執筆していましたね。全日本ウィンタースポーツ専門学校での講師やデフリンピックに出場するスノーボード選手の育成まで。経歴を並べると凄過ぎます!

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Rider Itaru Fujinuma

2012 Champion

Q2 今までのスノーボード活動、リザルトを含め自慢をどうぞ!

いろんな経験をさせてもらってきたよ〜!駆け出しの頃は出られる大会や呼んでもらったイベントには全部出るつもりでガムシャラにやってて、国内の大会でも勝ったけど、海外の大会でも活躍したよね!w ルーキーの頃、仕事もさせてもらってたニュージーランドでは各国のオリンピックメンバーもムービースター達も同じ大会に出てて、無名の自分はもちろんインビテーションなんてもらえないから初日の予選からトライしてね、どこの誰よりもブチ飛んでファイナルまで勝ち上がって…街に帰ったら自分がバーや宿のテレビに映っていたりして、周りの人達も喜んでくれて楽しかったね。そうそうニュージーでは某家電メーカーのテレビのプロモ撮影もやらせてもらって、数ヶ月後の日本で放送されてた通販番組で紹介されているその製品の画面上に自分がいたり、空港に特設されていた家電コーナーで自分の滑りが流れていたり、表紙に起用してもらった本や、トリック解説の監修をした本が書店に並んだり、生まれ故郷の図書館にあるのを見かけた時は自分がスノーボードをしていて良かったって言う気持ちと、そういう環境へ導いてくれた全ての皆さんに感謝の気持ちが大きく込み上げてきたよね。あとテレビ番組に撮影前の構成から携わらせてもらって、全国放送の30分番組をやらせてもらった事があったね。撮影から数ヶ月して編集に立ち会う為に都内のテレビ局へ行って、建物の大きさにびびりつついろいろ意見をきいてもらって、本当にやりがいのある時間だったよね。長年大会にも出続けていたら、大会に行くと周りがみんな後輩になっていたかな?そんな中でも33才の時に出たエアミックスで優勝できて嬉しかったね〜。あの時乗っていた板は「Force I.  kers」だったね!

海外の大会でのリザルト、一般家電製品の映像、テレビ番組までやっていたんですね!ますます、凄さを実感してしまいます。

Q3  G-FORCEのグラフィックをディレクションしたそうですね?

うん。2015年3月に大怪我をしてしまって、もううまく歩けるかもわからんって言われて絶望感に打ちひしがれていた時、大好きなheadチームの皆さんから提案してもらったんだ。素直に嬉しかったよね、なんていうか…自分の目の前に道しるべが現れたような気持ちになったかな?

headチームとしても、プロスノーボーダー藤沼到をこのまま業界から消えさせるわけにはいかない。headとの繋がりを残さなきゃってスタッフみんなが思っていたんです。自然な流れでしたね!藤沼到の愛用しているモデルですからね!

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Q4  和柄が印象的ですが、どんなコンセプトなんですか?

自分とやり取りをする為にメールや電話以外でも、何度も入院していた病院へ足を運んでくれた担当のかたに、自分が携わらせてもらえるなら、まずスケートボードのデッキに載ってもおかしくないようなデザインが良いって伝えたんだよね。海外の人達にもおそらくアジア調?日本風?な、オリエンタルなデザインってきっと好んでもらえるはずだって思って。古いパウエルペラルタのデザインをみたってキャバレロドラゴンは中国風というか日本風なパターンの物もあったし、ジェルミークラインがやってるフックアップスっていう過去にリリースされていたスケシューにもカタカナのスが使われたデザインの物もあったし、どのみち洋風の物を追求しても欧米の人の感覚には及ばないのかな?じゃあ俺たち日本人で日本の街でスケートして日本の山を長く滑って来たんだからジャパニーズカルチャーを押し出していったらどうかな?ってことでだんだん話がまとまっていったんだ。

つまり、藤沼到の横乗りの原点である「スケート」「スケートデッキのグラフィック」「和柄」日本人が発信する「ジャパニーズカルチャー」というところから来ているんですね!

Q5  苦労したエピソードはありますか?

担当さんがデザイナーさんと自分をうまく橋渡ししてつないでくれていたんだけど、なんせ自分は病院に入っていたから、打ち合わせなどのやりとりも難しくて本当にその担当さんのおかげで形になったと思いますね。

入院中の作業だったですもんね。リハビリや怪我の悩みが多い中でのディレクション作業は大変だったようですね。担当とデザイナーとのチームワークが形になったということですね。

Q6  実際に手にした時は?

んー。感動?喜ばしくて感動したのと同時に、自分の足ではこの板には乗れないのか?って、ネガティブに悲しくなったり、いや!絶対に乗ってやるってポジティブに強がってみたり。様々な思いが交錯したよね。けどやっぱり嬉しいっていう喜びの感情が大きかったかな。

自分でディレクションしたものが形になり、世界で売られていることはライダー冥利に尽きますね!

Q7  昨シーズン、その板で滑ってみたときの感想は?

例年通りなら一本目から高速、低速、中速域でも、メインスタンス、スイッチ、トリック等の様々な動きを試してフレックスやトーションの具合を感じ取る作業をすると思うんだけど、正直なところうまく滑れるのか?っていう不安や、風を切って滑走する疾走感を感じる事で心の中が満たされて、その板に乗れた喜びは少しあとから思い出したかのように心に湧き上がって来たのかな。

滑れるかどうか?!がとても大きかったことだから、その気持ちは普通ですね。辛いリハビリ、不安、雪上に立つ恐怖。色々な思いがあったんだと思います!「お帰りなさい」

Q8  板の性能について軽くどうぞ

素直なディレクショナルツインシェイプなので先シーズンの自分のようにまだあまり激しく滑走できない人も素直に扱いやすい操作性を持っていて、けどhead独自の素材グラフィンが内蔵されているので速く滑りたい人、大きく飛びたい人にも向いていると思います。

なるほど!「Force i.KERS」から「G-FORCE」のグレードアップは反発力、強度を保ちながら軽量化され、操作性がアップしましたね!

Q9  どんな人に乗ってもらいたいですか?

奇麗な高速ターンでゲレンデにラインを刻みたい人や、大きく飛びたい人、花魁のお姉さんに心を奪われてしまった皆さんかな?乗ってみたら今度は乗り味に惚れ込んでしまうと思うよ。

花魁のお姉さんに魅了された人は、ぜひとも乗ってもらいましょう!

Q10  これを読んでくれた人に!そして、今シーズンの意気込みをどうぞ!

最後まで読んでくれてありがとうございます。今も続けているんだけど、リハビリの成果も徐々に見えて来て、先シーズンの春先に様々な場所へトリップへ行き、ゲレンデではない斜面を滑ることで、これまで以上にターンの楽しみやスノーボードの面白さに気付けました。その様子や怪我の事、怪我をして感じた想いなど専門誌「Freerun」やウェブマガジン「SBN FREERUN」で書かせてもらっているのでそちらもチェックお願いします。今シーズンはこれまで以上に様々なロケーションで写真やムービーを残せたらいいなと思います。よろしくお願い致します!

色々とエピソードが聞けてよかったです。藤沼到の魂のこもった「G-FORCE」に乗ってもらいましょう!そして、藤沼到の今シーズンを楽しみにしています。

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最近は、音楽にハマっていると言う。誰にでも気さくで、優しくて、みんなに愛される存在「藤沼到」今シーズンも彼の活躍が楽しみである。

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