一般的ビンディングとSP Bindingsが持つホールド、レスポンス、パフォーマンスの差

スクリーンショット 2016-08-24 15.17.59今日は一般的な2ストラップのビンディングとSP Bindingsが採用しているFASTECHのビンディングについて、ホールド性、レスポンス性、パフォーマンス性についての違いについて説明をしたいと思います。

まずは、一般的な2ストラップのビンディングです。
トゥーストラップ、アンクルストラップがついていてベースの中にブーツを入れ、アンクルストラップをバックルで締め、トゥーストラップをバックルで締めます。つま先にかけるのが近年の主流ではありますが指の上から押さえて止める場合もあります。基本的には足の甲の上から、足の指の上からホールドをするような構造になります。

スクリーンショット 2016-08-24 16.38.21

基本的にはヒールカップがベースプレートにはあり、ハイバックにパワーを伝達し、ハイバックの角度調整をするパーツから、ヒールカップを支点にベースプレートへとパワーが伝わる仕組みです。これが一般的な2ストラップのビンディングになります

足の上から足の裏方向へ向かって2つのストラップはホールドします

ハイバックに伝わるかかと方向のパワーは、ハイバックからヒールカップに伝わり、ベースプレート自体にパワー伝達をしていきます。

 

この一般的な2ストラップビンディングとSP Bindingsは、FASTECHというシステムを採用し、機構そのものが違っています。

スクリーンショット 2016-07-27 12.05.11

すでにあらかじめ設定したトゥーカップにつま先をスリッパのように入れて、ハイバックと挟み込むようにホールドをします。初期の設定次第で、高いホールドから程よいホールドまで調整可能だという事をあらかじめ理解して頂いた上での説明になりますが、高いホールドを求めた場合、トゥーカップとハイバックのホールドをかなり強く設定できます。理由はあらかじめ、トゥーカップを固定しているところにブーツを収め、ハイバックで挟み込むホールドは一、般的なトゥーストラップのバックルで締めるより強くホールドできます。理由は、ストラップのバックルで締めるトルクには限界があるからです。また、ホールドされる方向はつま先方向とハイバック方向から挟み込むようなホールドになります。一般的なトゥーストラップの上からとは異なり、上からではなく前後で挟まれるような感覚になります。そして、アンクルストラップは一般的な上からのホールドなのですが、バックルをガチャガチャと締めるのではなく、バックルを一発でとめるボタンのような仕組み(図❺)になっています。破損が少なく、さらに強くホールドすることが可能です。

ハイバック方向(後方)から挟む前後のホールドに足して、上からのホールドするアンクルストラップは、結果として、2ストラップの一般的なものより強いホールド性を可能にするのです

それぞれのモデルによってベルトの硬さが異なる為ホールドに差はありますが、SP Bindings・FASTECシステムの大きな特徴になります

パフォーマンスの話をすると、ハイバック方向への荷重がヒールカップではなく、ワイヤーケーブルを通してベースプレートつま先側へ伝えます。ハイバックへの荷重を行うとベースプレートつま先側が起きてくるようなイメージで反応をしてきます。また、トゥーカップのホールドが一般的にトゥーストラップよりも強いホールドに設定ができるため、「ハイバックへの荷重+つま先を起こすイメージで荷重をする」とベースプレートが起こしやすく、スムーズかつダイレクトなパフォーマンスを可能にします。
※トゥーカップに強いホールド性を求めた場合のパフォーマンスになります

ヒールカップがないため、ハイバックとブーツのマッチング性が非常に高く、ライダーの動きに対して的確にパフォーマンスをすることが可能です。また、ヒールカップがあるとブーツパフォーマンスはヒールカップの中でのみの稼働になりますが、ヒールカップがないので非常に広く可動域を取ることができます。つまり、可動域が広くなり、足首、膝の自由度が高まることにより生まれる大きなライディング、柔らかなライディング、よりスタイルの入ったグラビングやターンを可能にします。

これがヒールカップを必要としないビンディングだからこそできるホールド、レスポンス、パフォーマンス性の違いです。高いホールド性を生むSP Bindingsならではの特徴です。

是非この感覚を実際に滑って感じてください。

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。