石川敦士に聞いた【ファステック】と【マルチエントリー】、それぞれの利点&選び方

石川敦士に聞いた【ファステック】と【マルチエントリー】、それぞれの利点&選び方

「どんなバインディングを使用するか」。これで滑りとスタイルは大きく変わる。「どのモデルを選ぶか」ということも大切だけど、「どんな装着システムが採用されたバインディングか」ということも重要なポイントとなる。SPバインディングには、【ファステック】と【マルチエントリー】という2種類の装着システムがあるが、それぞれどういう利点があるのだろう。石川敦士に聞いた。

【ファステック】

ヒールカップがなく、ハイバックをあげて足全体をツマ先側に押し込むように力をかけて装着するリアエントリーシステム。

【マルチエントリー】

トゥカップとアンクルストラップのエボバックルを外すとストラップが緩む。ハイバックを倒さなくても着脱できる。


【ファステック】と【マルチエントリー】、それぞれに感じる良さを教えてください。

石川:それぞれに良さがあります。「どういうシチュエーションでバインディングを脱着することが多いか」ということを考えると、選ぶときのひとつの指標になるかもしれません。たとえば【ファステック】は斜面に対して山側に頭がある状態でお尻をつくと、ハイバックを倒すことができず履きづらいけれど、【マルチエントリー】は履きやすい。逆に、山側に頭があり背中が空を向いている状態では【マルチエントリー】は履きづらく、【ファステック】は履きやすい。色々ありますが、好みだと思います。

パークとパウダーで感じる、それぞれの利点を教えてください。

石川:【ファステック】はパークに向いていると思います。ヒールカップがないので横にはフレックスがあり、スタイルが入れやすい。またジブにも対応できます。【マルチエントリー】はパウダー向き。本気でクイックに滑りたい時はラチェットをしっかりと締め直し、ホールド感を高めています。逆にリフト乗車時はストラップを緩めています。そうすれば、履くのが簡単ですよ。


【Profile】
石川敦士(いしかわ・あつし)/1977年10月14日生まれ、埼玉県出身。
■身長/169cm ■スタンス/54cm
■アングル/ 前9度、後ろ-9度
■ホームマウンテン/神立スノーリゾート、夏油高原スキー場、LOTTE ARAI RESORT
■好きなライディングスタイル/ジャンプ(ゲレンデでも山でも)