新たなことに挑戦し続けるベテランライダー/石川敦士

新たなことに挑戦し続けるベテランライダー/石川敦士

ライダーとして長きにわたり活躍し続けている石川敦士。そんな彼は昨シーズン「新しいことに挑戦」したそうだ。彼にとって、昨シーズンはどんなシーズンだったのだろう。そして、オフシーズンはどんなことをして過ごしているのだろう。話を聞いた。

—19-20シーズンはどんな動きをしていましたか?
石川:11月後半から2月終わりまで中国の代表のコーチとして中国でシーズンを過ごしました。1度だけ膝くらいの軽いパウダーは滑れましたが、ほぼ、硬いパークの上にいました。2月以降は日本での活動となり、ゲレンデとのコースプロデュースなどで神立スノーリゾートや夏油高原スキー場、LOTTE ARAI RESORTのゲレンデを行ったり来たり。4月以降は山形側から鳥海山にモービルで上がり自然を感じながら撮影したりしていました。

—中国代表のコーチをしてみて、どうでしたか? 
石川:言葉の問題はありましたが、英語を話すスタッフや日本語を話す選手がいたのでなんとなくできました。あとは徐々に中国語も話せるようになってきました。

—食生活や慣れないことも多かったのでは?
石川:アスリートフードでしたので味などは問題なかったですが、毎日中華料理だったので欧米の食事に触れたかったですね。一番苦労したのはコーヒーがないこと。お茶として紅茶はあったのですが、エスプレッソマシーンがすぐに壊れてコーヒーが飲めなかった事が一番辛かったです。

—コーチングをするうえで考えていたことなどはあった?
石川:工夫したことは一緒に滑ることですね。まずは「スノーボードは楽しい!」ということを感じさせて、「上手くなるともっと楽しい!」と感じさせたら、あとはみんな、自分でどんどん工夫してできるようになりました。オフの時もスノーボードのことを考えられるようになったり、と。上手くなる軌道に乗るというか、スノーボードマニアになれば勝手に上手くなる。あとはちょっとしたアドバイスを与えてあげれば良いのかな、と。

—なるほど! では、中国と日本のスノーボードシーン&スノーボーダーに関して感じた違いは?
石川:中国人の方が背が高い、ガタイが良いと思います。スノーボードシーンについては……日本にはパウダーが当たり前のようにありますが、中国大陸には豪雪地域がないのでパークやカービングなどをする選手達が多いですね。一般のシーンでもまだ滑走力が低いので、斜面をただ滑ることを楽しんでいるというふうに感じました。

—長年ライダーとして様々なことを経験してきて、ライダーとしての動きや考え方も変わってきたと思います。自分の「ライダーとしての活動」と「コーチ活動」両方をとおして、どんなことにポイントをおいて動いていましたか?
石川:なるべく雪上に入れる仕事を、という感覚で仕事を受けていましたした。コーチング業は初めてでしたが、オフや選手と一緒に滑れるし、日本でのスキーリゾートさんとの取り組みも雪上にいないとできないことですし、とにかく滑っていたいと思います。

—オフシーズンに入ってからは、どんなふうに過ごしていますか?
石川:オフシーズンはリハビリして、サッカーとサーフィンです! 今年は大変な年だと思いますが、四季にあった事をやっていきたいと思っています。千葉キングスにも行こうと思っています! もちろんやるべき仕事をしてですが(笑)

—やるべき仕事って?
石川:トレーニング、リバビリですね。シーズン中に壊れた体を元どおりに戻すことです。毎年オフは船橋整形外科でトレーニングをしてるんです。古傷をかばって腰が痛くなったりするので、足首とヒザの古傷をケアして、コンディションを整えています。

—家でもトレーニングしてる?
石川:ランニングをしたり、体幹の運動をしています。子供と一緒に(笑)

—来シーズンはどんな動きをする予定?
石川:中国のコーチが続くと思います。もっとトリックの研究をして、伝えられるようにしていきたいですね。あとは、神立スノーリゾート、夏油高原スキー場、LOTTE ARAI RESORTのゲレンデのパークプロデュースも行なって行きます。こちらは、地形とパークをテーマにアイテムに入らないでも楽しめるようにしていきたいですね。そして、撮影を兼ねてモービルで山にあがりたいです。

—バインディングはSLAB.ONEを使用しているそうですが、パークも撮影で山に上がる時も、このモデル?
石川:はい。パークから山までこのSLAB.ONEでやっています。アルミベースの反応とストラップのバランスが好きですね! 自分的にはどんな人にも使ってもらいたいと思っていますが、しっかりとしたバインディングなのでハイスピードでターンや板への力をしっかりと伝えたい人にとくにおすすめしたいです。


【Profile】
石川敦士(いしかわ・あつし)/1977年10月14日生まれ、埼玉県出身。
■身長/169cm ■スタンス/54cm
■アングル/ 前9度、後ろ-9度
■ホームマウンテン/神立スノーリゾート、夏油高原スキー場、LOTTE ARAI RESORT
■好きなライディングスタイル/ジャンプ(ゲレンデでも山でも)